新国立劇場プリンシパル 本島美和さんインタビュー

こんにちは、キキです。

秋といえば、芸術の秋ということで、本日は、芸術家のスペシャルゲストをお招きしました。

クラシックバレエ界で不動の人気を誇るバレエダンサー、本島美和さん。

文化発信拠点のひとつであり、現代舞台芸術のための日本で唯一の国立劇場でもある新国立劇場に属する「新国立劇場バレエ団」の最高位プリンシパルでいらっしゃいます。 多くのダンサーが海外で活躍した後に、日本に帰ってくるのに対して、本島さんは日本で研鑽を積んで現在の地位を得た、実力・人気ともに高いバレエダンサーです。

クラシックバレエとスターバックス、コーヒーと芸術。

どんなお話になるのでしょう。楽しみです。

普段は、スターバックス ラテにエスプレッソショットを追加した“ダブル トール ラテ”がお好きとのことでしたので、今月新発売になった“フォーム ドピオ エスプレッソ”をご用意しました。

キキ  こんにちは。本日ご用意させていただいたこのフォーム ドピオ エスプレッソは、 実は本島さんのお好きなダブル トール ラテとほとんど同じレシピなんです。

本島さん  ありがとうございます。そうなんですか!いただきます。うーん、なんだか印象がだいぶ違いますね。飲み応えがあるというか。そして、ホットドリンクをグラスで飲むって斬新ですね。

キキ  ぜひ、こちらのアーモンドクロカントと一緒に召し上がってみてください。また、違った味わいが楽しめると思います。あ、少し硬いので気をつけてくださいね(笑)。

本島さん  気をつけます(笑)。本当ですね、お菓子とドリンクを交互に口に含むと、エスプレッソのコクとお菓子の甘さのバランスがとてもいいですね。とまらなくなっちゃいそうです。

キキ  ありがとうございます。本島さんは、どのようなコーヒーがお好きですか。

本島さん  朝は、ドリップコーヒーを飲んで、レッスンの合間には缶コーヒーを(笑)、そして、フレンチなどのお食事の後はやっぱりエスプレッソをキュッといただきます。多いときは、1日で5杯くらい飲むこともあるくらい、コーヒーは大好きですね。

キキ  TPOに合わせてコーヒーを楽しんでいらっしゃるんですね。フォーム ドピオ エスプレッソは本島さんのコーヒーのレパートリーに入れてもらえそうですか?(笑)

本島さん  はい!バレエのお教室で教える日には、レッスンの前にはスターバックスでその日のプログラムを立ててからレッスンへ向かうんです。ドリップコーヒーが多いですが、このフォーム ドピオ エスプレッソも今度からぜひ飲んでみようと思います。

キキ  エスプレッソとミルクしか入っていないシンプルなドリンクなんですけど、素材のクオリティのごまかしが効かない本格的なドリンクなだけに、勝手に、本島さんのイメージにピッタリかなって思ってたんです。気に入ってもらえて嬉しいです。

本島さん  ありがとうございます!

キキ  ちなみに、スターバックスは米国シアトルで生まれたカフェで、海外の文化を日本で発信していることになるのですが、本島さんも、日本で海外文化を発信されていますよね。外国の文化が、こんなにも日本に浸透しているのって、不思議な感じがしますね。

本島さん そうですね。

キキ バレエはヨーロッパの文化ですが、現在では日本でもたくさんのバレエ団があって、たくさんのバレエファンがいらっしゃいます。バレエが日本に受け入れられた理由って何だと思いますか。

本島さん  そうですね。もともと受け入れる土壌があったんだと思います。コーヒーでいえば、茶道があってお茶を楽しむ文化があった。バレエは、もともとはヨーロッパの貴族文化から生まれた芸術ですが、日本には日本舞踊や盆踊りなど踊りを楽しむ文化があった。それから、日本人ならではの感性というか、日本人には変えていく力というか変えてみる発想があるんだと思います。

本島さん  それから、これは、振り付けの先生がおっしゃっていて、面白い!と思ったのですが、日本ってもともとアンシンメトリー(左右非対称)のものが多いんです。たとえば、お庭も西洋では、最初からすべて計算しつくされていて、左右対称のものが多いですが、日本はもとあったものを活かす、たとえばここに木があるからその木を活かしてお庭を造ったり、この池は残してその周りになにか作りましょう、といった作り方をします。

キキ なるほど。スターバックスのドリンクもアメリカからくるレシピを日本流にアレンジしたり、日本オリジナルのものが多いんです。たしかに、日本人はアレンジ上手なのかもしれませんね。 反対に、異文化の違いを感じる ことはありますか。

本島さん 表現方法ですね。感情を表現するのに、悲しみや苦しみを日本人は内側に内側に内向的に表現していきますが、外国の振り付けはすべて外側!怒っていても、泣きじゃくっていても、エネルギーの向かう方向が外側なんです。これは自分にはないものだったので発見というか、自分の殻を破るというプロセスが必要でした。

キキ バレリーナさんは踊るだけではなくて、演劇の要素も必要ですよね。踊る技術を磨くことと、最終的に振り付けを伝える表現する技術を磨くこと、どちらが難しいですか。

本島さん 両方です。身体は日々鍛えて、自分で自分の身体を完全にコントロールできるように、身体のすみずみまで神経を行き届かせるというか、常に身体を観察しています。表現方法を磨くのは、お芝居を観にいったり、日常生活で感じる感情をどう表現しよう!っていつも考えていたり。舞台の上では、役として存在していなければいけないので、その作品の役柄を理解して、想像して、表現方法を探っていく、その繰り返しです。

キキ 舞台やレッスンの時間だけではなくて、24時間バレリーナなんですね。ものすごく努力家なんだろうなぁというのが伝わってきます。ところで、バレリーナさんは海外で活躍して有名になって日本に帰ってくるという逆輸入のような人が多い中、本島さんは日本で育って日本で才能が花開いた珍しい経歴のバレリーナさんだと思うのですが。

本島さん そうですね。実は留学を考えていたこともありましたが、ちょうど新国立劇場にバレリーナを育成する研修所ができて、そこで学ぶ機会を得ました。そして卒業と同時に新国立劇場バレエ団のソリストとして入団しました。

キキ きっとものすごい倍率で、厳しい世界なんだろうなぁと想像します。なにか、工夫していることありますか。

本島さん 研修所時代は確かに厳しいことも多かったですね。ただ、バレリーナという職業は夢を与える側の人間だと思っているので、常にoutputだけではなく、日々inputして最高の舞台を作れるよう、コンディションを整えています。それから、バレエって華やかな世界に見られがちですが、99%地味なんです。練習練習、練習。楽しむための工夫といえば、そうですね。たとえば、振り付けの動きに変な名前を付けたり、ごく稀にですが、クリスマスシーズンのレッスンで団員のみんなが一日だけ仮装してレッスンをしたりしています(笑)。

キキ 仮装ですか?すごいですね。でも、踊りにくそうです。。

本島さん しかも、1つだけルールがあって、どんなにきつくてもレッスンが終わるまで仮装を脱いではいけないんです。

キキ 服装によっては、かなりハードそうですね(笑)。でも、楽しそうです。 最後に、次の舞台のご予定を教えていただけますか?

本島さん 11月に『バレエ・リュス ストラヴィンスキー・イブニング』に出演します。ホームページもあるので、もしよかったらご覧になってくださいね。

photo: Hidemi Seto

立ち姿が美しく、表情豊かな本島さん。日本トップクラスのバレリーナは、なんでもバレエに結び付けて取り込んでしまう努力家(それも、きっと猛烈な)でありながら、遊び心を忘れない素敵な女性でした。

華やかなオーラを発している本島さんが、「バレエは99%地味なんです。練習練習、練習。」とおっしゃったのは驚きでした。舞台での大きな感動を生み出すために、きっと、ひとつひとつのことを大切に、こつこつと研鑽されているのだろうと思います。

私たちも、お客様にすてきな感動体験を提供できるように、基礎の基礎からこつこつと努力しないといけませんね。

本島さん、ありがとうございました!


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