スターバックス リザーブ® 1月発売のコーヒー豆をご紹介します。
今月発売されたのは、マラカトゥーラという大粒品種の「ニカラグア ディピルト マラカトゥーラ バライエタル」と、厳しい審査で認められた高品質な豆「ジャマイカ ブルーマウンテン」、「グラビタス ブレンドⓇ」の3種類です。
今回は、「ニカラグア ディピルト マラカトゥーラ バライエタル」について、ロースター(焙煎士)の寺崎さんに、豆の特徴とおすすめの抽出方法、一緒に楽しみたいフードなどを伺いました。
大粒でユニークなコーヒー豆
スターバックス リザーブ® コーヒーは希少性が高く、パッケージに付けられたカードを見ていただくと、豆の名前の下に、小さく「SMALL-LOT COFFEE」と記載されているものがよくあります。それともうひとつ、リザーブコーヒーに選ばれる要素として、豆の品種がユニークであること、生産者の取り組みにスターバックスが感銘を受けたものというものがあります。
このコーヒーのカードには「MARACATURRA VARIETAL」という言葉があり、これはマラカトゥーラ種の豆であるということを示しています。
この豆の特徴はふつうの豆と比べると大粒なこと。
左がふつうの豆、右がマラカトゥーラ種の豆。比べてみるとその大きさの違いは一目瞭然。
まるでゾウのように大きい豆なので、「エレファントビーン」とも呼ばれています。マラゴジッペ種とカトゥーラ種という二つの品種を掛け合わせたものです。
ふたつの品種の良さを持つマラカトゥーラ品種
マラカトゥーラは、マラゴジッペ種とカトゥーラ種の掛け合わせなので、その両方の良さを持っています。
マラゴジッペという品種は、風味が豊かでしっかりしたコク、豊潤なフレーバーのあるコーヒーなのですが、それに、カトゥーラという品種の特徴の、シトラス系ですっきりした印象のフレーバーもあります。
キャラメルやナッツ、チョコレートっぽいフレーバーもあり、ほのかにシトラスを感じさせるような要素が混ざり、バランスが取れた品種です。
少し浅めの焙煎で明るく軽やかなフレーバーを楽しんで
豆の粒が大きいので、小粒の豆を焼いているときとは違って、火入れの調整は工夫しています。
焙煎機を操作する寺崎さん。
今までのマラカトゥーラと比べて、今回は、少し浅めに焙煎しています。
焙煎度合いは中煎りくらいなのですが、今までは中煎りの中でも深めに焼いて、落ち着いた印象のコーヒーに仕上げていました。今回はそれよりも少し浅めに焙煎しているので、より軽やかで明るいフレーバーを、存分に楽しんでいただけると思います。
おすすめの抽出方法
ロースタリーでは、軽やかであざやかな印象のよさを引き出すケメックスがおすすめです。ぜひ、ケメックスで抽出してブラックで楽しんでいただきたいと思います。
ロースタリーではケメックスで。
ご家庭では、ペーパーフィルターを通してすっきりした口当たりにしたハンドドリップがおすすめですね。
家で豆を挽く場合、豆の粒が大きいので、グラインダーに詰まってしまうことがあります。一度少し挽いてみて、いつもの挽き具合としっかり合っているかを確認して調整していただければと思います。
一緒に楽しんでほしいフード
チョコレートと柑橘を使ったもの、ナッツを感じさせるようなものと相性がいいですね。
チョコレートチャンクとアーモンドのダイスが入ったプリンチの「クッキーアーモンドチョコラート」がぴったり。
クッキーアーモンドチョコラート(プリンチ)
これからバレンタイン、ホワイトデーの季節で、街中で買えるチョコレートのラインナップが充実してきます。ご家庭で合わせる場合は、チョコレートの中でも甘めのミルクチョコレートとの相性がいいので、柑橘系のレモンピールとミルクチョコレートを合わせたものなど、きっとおいしく味わっていただけると思います。
ロースタリーでは焙煎中の豆の変化を楽しめる
ルイスさんの農園は標高が高く、とても日当たりのよいところです。よく日が当たるので、マラカトゥーラが大きく育っているのです。
まだまだ寒い日が続きますが、天気の良い晴れの日の昼間に、ベランダやテラスでぽかぽかした温かい日ざしを浴びながら、楽しんでいただきたいコーヒーですね。
スターバックスでは、こうした大粒なコーヒー豆はあまりご紹介できることが多くないので、大粒なコーヒーと出合えるのは貴重な機会です。コーヒー豆の大きさはいろいろあるということを知って、見た目の違いも楽しんでいただけたらなと思います。
焙煎しているところに出合えるのもロースタリーの楽しみのひとつ。
また、ロースタリーでは焙煎中の豆の変化も楽しんでいただけます。豆は焙煎していくと、徐々にガスが出て、ふくらんで大きくなっていきます。
マラカトゥーラは焙煎する前の生豆の状態でも大きいのですが、その大きさの変化が通常の豆よりもわかりやすいのです。
これはロースタリーでしか楽しめないので、ぜひ足を運んで、目で見て、楽しんでいただきたいですね。
文:梅森 妙
写真:菊地和男
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