こんにちは。Siren’s Mail 編集長のアキラです。
今日は、広報担当のコウジさんが、震災復興支援 スターバックス カード プログラム の寄附先でもある「みちのく未来基金」にインタビューをしてきてくれましたので、ご紹介したいと思います!
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先月御盆休みを利用して宮城県石巻市の雄勝町で行われた夏祭りに参加してきました。雄勝町はホタテやホヤなどの養殖、また硯(すずり)石の生産などで知られる海と山々に囲まれた自然豊かな土地ですが、東日本大震災時に発生した津波被害の爪痕はいまなお深く、依然として瓦礫が山積する光景にショックを受けました。そんな中でも、復興への使命感からUターンしてきた地元出身の若者や、これまで縁もなかった雄勝町で新しいビジネスを立ち上げる情熱に駆られ飛び込んできた若い社会企業家たちと語り合う機会があり、未来へつながる新しい芽吹きを感じ取ることもできました。
さて、先日9月3日にスタートしたスターバックス カードを利用した震災復興支援プログラムについてご紹介させていただきましたが、このプログラムを通じて集まった寄附金を寄附させていただく「公益財団法人みちのく未来基金」も、そんな被災地の未来を担う若者の高等教育進学の夢を後押しする目的で設立された団体なんです。夏祭りに参加した帰りに仙台の「みちのく未来基金」の事務所を訪れ、代表理事の長沼孝義さんにお話を伺ってきました。
みちのく未来基金 長沼さん
コウジ: みちのく未来基金の設立はどのような経緯だったのですか?
長沼さん: 阪神淡路大震災を体験されたロート製薬株式会社の山田邦雄会長が、当時避難した若者たちの多くが避難先で進学・就職し、復旧後も地元に戻ってくることがなかったことを憂い、被災地復興の礎となる地域の若者が夢を諦めずに成長し、やがて故郷のために貢献してほしいとの願いから、思いを共にするカゴメ株式会社、カルビー株式会社と3社合同で2011年に基金を設立しました。翌月には公益財団法人となり、活動を本格化しました。
コウジ: どのような子どもたちが支援対象となるのですか?
長沼さん: 今回の震災で両親、あるいはお父さんかお母さんのどちらかを亡くされた子どもたちで、受験した大学や短大・専門学校に合格すれば誰もが支援対象になります。震災遺児の多くは、『残された親や親戚にこれ以上の負担を掛けたくない』との気持ちから進学の希望を口に出せずにいますが、そんな彼らの背中を少しでも支えてあげられたらと願っています。
ですから申請手続きはできるだけ簡便にしていますし、返済義務も設けていません。震災時に生まれたばかりの赤ちゃんが大学や専門学校を卒業して社会に出るまでの長期にわたり続けていくつもりです。多くの震災遺児たちや彼らを指導する教師の皆さんに基金の存在を知っていただき、ご利用いただきたいです。
コウジ: 実際に震災遺児の方たちはどの位いらっしゃるのですか?
長沼さん: 被災3県だけで2,000名前後と見られています。『みちのく未来基金』では初年度に95名の遺児たちの高等教育機関進学を支援することができましたが、彼らに対するサポートもまだこれからだと考えています。
大切な人を失い、心に深く傷を負った彼らが、安心して本音を語り合える場を定期的に設けるなど、引き続き温かく見守っていきたいです。やがて学校を卒業し社会に出た彼らが、同じような境遇に見舞われた次の世代の若者たちに心を配り、彼らをそっと見守ってあげるような思いやりの“つながり”の輪が生まれれば何より嬉しいです。
9月3日から全国のスターバックス店舗でご利用いただけるスターバックス カード ハミングバード。このカードを通じて、あなたが楽しむ毎日の一杯で、震災遺児たちの明日への一歩を後押しできたら素敵ですね。ご興味のある方は、スターバックス店舗のパートナーにお気軽にお声掛けください。
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