こんにちは。コミュニティ担当のサクラです。
今年も春がやってきましたね。
スターバックスがハミングバード プログラムで毎年寄附サポートをしている東北震災遺児の為の奨学基金”みちのく未来基金”にも、春の新しい出会いと旅立ちの場がありました。
毎年3月に開催される“集い”で、今年もコーヒーサーブのお手伝いをしてきましたので、その様子をお伝えします。
”集い”とは、この春大学や専門学校に入学する子どもたちを、みちのく未来基金スタッフや先輩のみちのく生達(基金では奨学生のことをこう呼びます)が、温かく迎えて交流を深める3日間のプログラムです。
最終日には、全国のサポーターと呼ばれる寄附者も参加しての報告会、この春進学する5期みちのく生を祝う“門出の会”、卒業して社会に旅立つみちのく生を祝う“旅立ちの会”を行います。
スターバックスは最終日、みちのく生と一緒にコーヒーをサーブしました。
この集いは、みちのく未来基金と、先輩みちのく生が一緒になって、運営しています。
今年は約80名の先輩みちのく生が、サポートスタッフとして参加していました。
みちのく生たちは、みちのく未来基金や仲間たちのことを家族のようだ、とよく言います。
帰ってきたい場所だから、新しい仲間を温かく迎えてあげたいと思うから、その気持ちが、約80名のサポートスタッフという結果となって表れるのでしょう。
みちのく生と一緒にチームを組み、コーヒーをサポーターの方達にサーブしながら、空いた時間にお話もしました。
どんな勉強をしているのか、将来はどんな職業につきたいのか。あるみちのく生はこんなことを語ってくれました。
「都市部の大学に進学したため、地元で進学したみちのく生たちのように、気軽に仲間と会う機会がなくて寂しい想いをしている。そんな時、スターバックスでハミングバード プログラムをみると、応援してくれる人たちがいる、と思って元気がでるんです。」
こんなことも話してくれました。
「震災のことが忘れられていくのが寂しい。忘れないで欲しい。」
門出の会と旅立ちの会では、みちのく生1人ひとりが壇上に立って、今の自分の想いを語りました。
進学という門出をむかえるみちのく生は92名、学校を卒業して社会に羽ばたくみちのく生は77名です。
これから社会に旅立つ、あるみちのく生の言葉です。
「震災という大きな経験があって、色んなことを失くしたんですけれども、みなさんやみちのく未来基金のお陰で、人との出会いの大切さやつながりの大切さ、仲間の大切さ、色々なことを学ぶことができました。
今の自分はまだ21歳数ヶ月ですが、生まれたときから今日この日まで出会った人たち全ての人のお陰でできている、1人の人間です。
本当にここまで生かしていただいてありがとうございます。
これから社会人として出ていくわけですが、変わらない一本の芯をしっかりと自分の中に通し、目の前の1人の人をしっかりと考え抜けるようなプロフェッショナルに、そして、1人の人間になれるようにがんばっていきたいと思います。本当にありがとうございました。」
最後に、みちのく未来基金の長沼代表理事の言葉をご紹介します。
「こうやって5年間続けてこられました。
でもまだ20年あります。この4月でやっと500人を支援することができますが、まだ1000人以上の子どもたちがこの後にいます。
これからもずっと続きます。そして最後の1人がみつかりました。
2011年初夏に生まれた子どもが、東北にいます。震災で父親が亡くなりました。3月にお母さんのお腹の中にいて、初夏に生まれました。今4歳になっています。
この子が、将来大学やあるいは専門学校に行きたいと、そういう希望があった時、私達は絶対存在していなければいけない。そういう強い気持ちでおります。」
私達にできることは、コーヒーを通して、これからも、みちのく未来基金やみちのく生をサポートしつづけること。
今4歳の最後の1人が卒業するその日まで、コーヒーでサポートをつないでいけたら、そう強く思いました。
今年もハミングバード スターバックスカード プログラムを実施します。東北の子どもたちの支援の輪に、ぜひご参加ください!
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