Starbucks Reserve® Roastery Tokyo - AMU TOKYO 「グレート コーヒー エクスペリエンス アロマ」

 「Great Coffee Experience Aroma」。

その名のとおり、Aroma=香りがテーマのセッションになります。豊島 杏理はこの日、アシスタントとしてサポートしました。

「今日はコーヒーの香りのみにフォーカスしていきます」

コーヒーを表現する4つの代表的な言葉に「香り」「酸味」「コク」「風味」がありますが、その1つである「香り」を通じてコーヒーをもっと楽しめるようになることが目的です。

香りは、個人個人の経験から自分の脳に蓄積されたものや経験にもとづいて感じることが多いと言われています。そこでまずは、香りに対してシンプルに、まっさらな状態で向き合い、新しい引き出しを増やしていくことが大切になります。

香りについて感じたことを素直に言葉で表現する。「こんな音楽みたい」「こんな景色がイメージできる」とにかく感じたことを言葉にして表現していきます。

「いいですね、熟したバナナ! 是非書いてください!」

ファシリテーターも参加者と一緒になって香りを体験しては、香りからイメージする言葉を紙に書いていきます。

ひとりで考え込んでいる人には声をかけ、自らも思ったことを口に出す。

「みなさんがのめり込める環境をいかに作れるか。子どもの頃のように、時間を忘れてただただ楽しめる環境を作る。もちろん集中できて、でも楽しい。公園みたいな感じですよね」はじめましての参加者同士でもコミュニケーションが生まれる。豊島が話していたとおりの空気感です。

「みなさんが自分の意見を表現できる場になって、それを認め合える。その中で、自分に新しい価値観が生まれたり、新しいつながりが生まれたりすればいいなと」

最初は不安そうな顔をしていた参加者も、実際に始まってみると多くの言葉が出てきて、

それぞれで「わかる!」と共感する。おそらく新しい体験だったのではないでしょうか。

「紙袋の香りを感じるぐらい、みんな敏感になっていますよ」というファシリテーターの言葉どおり、ここまでさまざまな香りの体験を経てきた参加者は、すらすらと感じたことを言葉で表現していきます。

最後は3つのコーヒーを味わい、味わいでコ好みを選びました。今日提供したコーヒーは、「ケニア ウカンバニ」「コロンビア カフェ ムヘレス」「スラウェシ トラジャ サパン ビレッジ」です。すべてロースタリーで焙煎された新作のコーヒーでした。

2時間で得られた香りの記憶をもって、誰かにシェアしたり、ロースタリーを訪れた際にはカウンターでバリスタと、香りについて会話を楽しんでもらいたい。自由に楽しくコーヒーを楽しんでもらいたい。今回目指したものが最後に参加者に伝えられました。

終了後、豊島は「とにかく私が楽しかったです(笑)」と笑顔で話してくれました。

「始まる前はたくさん不安はありましたが、みなさんのお話を聞けたり、同じ時間を共有できたのはよかったなぁ、と思います。「自分の感じたことに正直でいいのですね」という言葉をいただけたのが一番うれしかったですね。あと『コーヒーって難しいと思わなくていいんですね』と言っていただけたのもうれしかったなぁ。それにお客様同士で『私もそう!』って話しているところを見られたのも。

いっぱいありますね(笑)」

次のセッションにも期待です。



TEXT:円道秀和

PHOTO:園田昭彦

1コメント

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  • ChihiroHasunuma

    2019.08.29 17:07

    編むことを生業にしています。蓮沼千紘といいます。AMU TOKYOのロゴマークは編みではなく織り組織図に見えます。籠編みからきているのではと言う意見もありましたが本文中には糸と言う言葉がありこの線が糸であれば織りということになります。もし編みだと思って使っていらっしゃるようでしたら誤りです。インスタでDMを送りましたが既読にならずカスタマーサポートへ電話もしましたが電話口の方は「織りなすとかいています」との返答でした。本社に届くのかわからず、また表記への疑問を問い合わせる先がなくこちらへのコメントという手段をとりました。織りのつもりであのマークならコンセプトとズレがあると思います。組織図は世界共通なので海外の方にAMUのコンセプトを説明したときに「マークは編みじゃなくて織りだけど」ということにねると恥ずかしいのではないかとも思います。編むや織るに関わらないと気にならないことだと思います。しかし専門用語のため専門に取り組んでいる者としては気になります。ご回答お願いいたします。