Starbucks Reserve® Roastery Tokyo - AMU TOKYO - コーヒー セッション / 7月

「多くのお客様にとって、コーヒー ジャーニーの始まりになったらいいなと」

 スターバックス リザーブ® ロースタリー東京 4階の“AMU インスピレーション・ラウンジ”で始まったコーヒー・セッション。

 この日、ファシリテーターを務めた宮澤麗にとって、このセッションへの意気込みは相当なものだったはずです。

「ロースタリーでは毎月10日前後に新しいコーヒーが発売されます。そのコーヒーをこの場所で、そしてお客様と一緒にお祝いできるというのは、私たちとしてはすごく誇らしい事です」

 同じ場所で働くパートナー(従業員)が焙煎したコーヒーだということを知ってもらえる。

 しかも焙煎しているロースタリーでお客様と共有できる。それは宮澤にとって、もっともやりたかった内容だといいます。

「コーヒーは世界中のいろいろなところで作られています。そんなコーヒーの楽しさやおもしろさを、より多くのお客様に知っていただきたいんです。気軽に参加できて『ちょっと飲んでみませんか?楽しいですよ!』となればと思っています。みなさんにとって、コーヒーの世界への入り口になればいいなと思います」

「今日味わって頂く4種類はすごく個性的です。コーヒーには大きく3つの生産地と加工法があるのですが、この4種類でそれらすべてがカバーできています。ロースタリー東京限定となる『ケニア ウカンバニ』に『コロンビア カフェ ムヘレス』『サンドライド ブラジル セルタオ ファーム』『スラウェシ トラジャ サパン ビレッジ』」。

 すべてロースタリーで焙煎したこれらのコーヒーを味わうセッションがいよいよ始まりました。

「フリースタイルで!カードを見て思ったことをどんどん紙に書いていきましょう!」

みな戸惑いつつも、促されるままに、イメージしたことを書いていきます。宮澤も、参加者に声を掛けつつ自分も参加して、紙に書き込んでいきます。

徐々に参加者同士でも会話が始まります。

「あまり難しいことを話すつもりはなく、本当に感じたままのことを表現し合うというか、同じ時間を共有することが楽しい。そんな1時間にしたいです」

始まる前に話していたとおり、ファシリテーターも含めた参加者全員がコーヒーを

通じてコミュニケーションを取り合うようになっていきました。


「みなさん、どのカードのデザインが好きですか?」

「『テカテカしてますか?』それも書いてください」


 カードのデザインで感じたことから始まり、豆の印象、そして粉の香り。

 それぞれ思ったことが書かれていき、白い紙がみんなの言葉で埋められていきます。

 そしてすぐに笑顔と笑い声であふれていきました。


「ここは建物自体が大きく、気軽に入れるいつものスターバックスとは少し違うとおっしゃるお客様も多いんです。でもそんなことはなくて、気軽に来てほしい場所です。それを感じていただけたらうれしいですね」

 そう宮澤は話します。まさに、そんな想いが表れたコーヒーセッションになっているということが、参加者の笑顔から伝わってきます。


 そしてカッピングの説明と方法を伝えたら、さっそくみんなでカッピングスタート!

もちろん参加者もほとんどが経験したことがないので、おそるおそる、まずは香りをかいでいきます。

「またみんなで印象を書いていきましょう!」

この頃には、参加者のみなさんからも冗談が飛び出すほど、一体感が生まれていました。

セッションにのぞむにあたり考えていたそんな想いが、実現した瞬間でした。

「いいですね、素敵な表現です!」

見ているだけでも宮澤のテンションも上がっていることがわかります。その熱も参加者のみなさんにも伝わったのかもしれません。

「今回の4種類のコーヒーは、、3つの生産地のコーヒーです。ケニアはアフリカ。ブラジルとコロンビアはラテンアメリカ。そしてスラウェシはアジア太平洋。

今日一日で私たちは、3大生産地と呼ばれる場所ををすべて旅することができました。

さらに加工法。ブラジルは乾燥式。スラウェシは半水洗式。コロンビアとブラジルは水洗式の加工法で作っているので、3つの代表的な加工法も網羅できているんです。初回のコーヒーセッションにぴったりすぎて、このラインナップを受け取ったときから心が踊って、これを言いたくて仕方なかったんです(笑)」


「スターバックス リザーブ®は『高級な豆』と言われることがあります。でもそれだけでないのです。

何が違うかというと、ひとつひとつのコーヒーに「個性的なストーリーがある」ということが、魅力かなと思います。私たちは、そのコーヒーが旅してきた、たどってきたストーリーをお客様にお伝えするのが役目だと思っています。これから行われるイベントやセッションの中でも、日常のお客様との会話の中でも、コーヒーをより楽しめるような場所にロースタリーをしていきたいなと思っています」


コーヒーセッションが開催された場所“AMU インスピレーション・ラウンジ”。みんなで思ったことを共有し合い、新たなものを編み上げていく。

その第一歩が踏み出されました。

「めちゃくちゃ楽しかったです!」

終わった後に宮澤が見せた笑顔が、素晴らしい最初の一歩だったことを物語っていたのではないでしょうか。


TEXT:円道秀和
PHOTO:園田昭彦

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