プラスチックごみへの意識を高めた地元の海を守る人々との出会い
2021年6月、石川県の11番目の店舗としてオープンした金沢百番街Rinto店が1周年を迎えました。そして、海の日を前に、ひとつのアート作品がお目見えしました。
元々グランドオープンに合わせて制作する予定だったこのアート。新型コロナウイルスの影響により1年遅れでの完成となりました。
手がけたのは、国内外の様々な場所でゴミや漂流物などを使い、作品の制作をしているアーティスト・淀川テクニックさん。
金沢の海で集めたプラスチックごみと、パートナーや地域の皆さんが持ち寄った、割れたり不用になったりした地元の九谷焼、店舗から出るプラスチック廃棄物を組み合わせて、コーヒー生産地 グアテマラの国鳥 ケツァールをイメージして制作しました。
淀川テクニックさんとの協働プロジェクトは、沖縄本部町店(沖縄県)やLINKS UMEDA 2階店(大阪府)に続く3店舗目
©︎淀川テクニック Courtesy of YUKARI ART
本来であれば、パートナーや地域の皆さんが一緒に海岸のごみ拾いをし、アート制作にも関わる計画でしたが、コロナ禍の制限により、計画の多くは叶いませんでした。そんな中でもストアマネージャー(店長、以下SM)の河合真紀子さんは、個人として、淀川テクニックさんらとともに地元グループのビーチクリーン活動に参加。地域の方々の、「自分の地元は自分で守る」という心意気に触れ、大きな影響を受けているといいます。
「最初はプラスチックごみの量に驚きました。見慣れた日用品の容器がたくさん落ちていて、考えるきっかけになりました」(河合SM)
淀川テクニックさん(左から2番目)と金沢百番街Rinto店SMの河合さん(一番左)、パートナーたち
地域に住むひとりとして、スターバックスのパートナーとして、仲間やお客様と一緒にできることがあると感じているという河合さん。パートナーやお客様に、リユース容器を使うとごみを減らせることを、実感を込めて伝えられるようになっていました。
地元の海を守るため、私たちにできること
タンブラー歴12年という金沢市内の店舗でアシスタントストアマネージャーを務める久保山有理さんは、周りのパートナーにタンブラーを勧める機会が増えたと言います。今では、お店の8~9割のパートナーがMYタンブラーを持ってきて、勤務後のドリンクを楽しんでいるそう。
「将来、タンブラーを持っているのが当たり前になったらいいなと思います。むしろちょっとおしゃれ!となってくれたら、すごく嬉しい」(久保山さん)
パートナーからパートナーへ想いがつながって、Reuse & Respectアクションの輪が広がっています。
タンブラーは人生の伴走者。家族の成長を見守り、時をともに刻んで
さらにその輪はお客様へ。金沢にお住まいの元雄(もとお)さんは、お気に入りのタンブラーと18年の付き合いとのこと。
「もともとはマグカップ派でしたが、お店の方から『タンブラーをお持ちになれば車の中でもどこでもお飲みになれますよ』とご紹介いただき購入しました。最初の1本は大切すぎて、実はまったく使わずに飾っています。愛用品は2つあって、その日の気分で使い分けています」(元雄さん)
その一つがグリーンのタンブラー。「スターバックスらしいグリーンのカラーで、飲み終わると底にスターバックスさんのマークが見えて、それがかわいくて気に入っています」
元雄さんがタンブラーを大切にされる理由はデザインだけではありません。こんな素敵なエピソードを教えてくださいました。
「息子が高校の硬式テニス部にいた頃、県外の試合に引率する時、タンブラーとスターバックス ヴィア®を持っていってホテルの部屋でくつろいだり、試合を見守りながら緊張で汗ばむ手に握っていたり。家族の思い出と常に一緒にあったタンブラーなので、いつまでも大切にしていきたいと思っています」
大切な記憶とともに保管されているタンブラーに新しい命を。
タンブラー回収&リサイクルプログラム実施中
大切に使い続けていただくことはもちろん、お客様に寄り添ってきたタンブラーだからこそ、捨てるのではなく未来につなげる選択肢もつくりたい。その想いからスターバックスでは、プラスチック製タンブラーを回収しリサイクルすることに取り組んでいます。
海外製も含むスターバックスのプラスチック製タンブラーやボトル等を、8月31日まで、全国約500店舗で受け付けています。
プログラム詳細はこちら
一人ひとりの習慣が変わることの大きさを信じて
石川県内12店舗では、2021年1月に石川県の「レジ袋等の使い捨てプラスチックの削減に関する協定」に参加しました。
金沢百番街Rinto店の河合さんは、「海で1時間ごみを拾っても全然終わらない。すごく小さい活動だなと思うけれど、これからもやっていきたい」と言います。
地域を守っていきたいという金沢発の取り組みはこれからも続いていきます。
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