たくさんのご支援に感謝。2021年ハミングバード プログラムのご報告

スターバックスが取り組むユース支援「ハミングバード プログラム」 

2011年3月の東日本大震災の翌年から、スターバックスがお客様とともに取り組んできた「ハミングバード プログラム」。9回目となる今年は、2021年3月〜5月の期間で18,505,405円の寄付金額が集まりました。たくさんのご支援、ありがとうございました。

今年も、スターバックス カード「ハミングバード」の2021年度版発行時に、お客様から100円を寄付金としてお預かりしました。また、対象となる2012年度版~2021年度版のカードで購入いただいた代金の1%相当額をスターバックスが寄付させていただきました。

さらに今年は、スターバックスのロイヤルティプログラム「Starbucks® Rewards」で得られる「Reward eTicket」を利用した寄付も多く寄せられました。

ご協力いただいたお客様、ありがとうございました。


支援の輪を広げ、昨年より支援先が2団体に

ハミングバード プログラムは、発足以来ずっと、震災で親をなくした若者たちの進学を支援する「公益財団法人 みちのく未来基金」に寄付を続けてきました。

2020年度からは、新たに支援の輪を広げて、「公益社団法人 チャンス・フォー・チルドレン(以下CFC)」が寄付先に加わりました。同団体は、経済的困難を抱える若者や子どもたちに学ぶ機会を提供しています。

集まった2021年度の寄付金は、7月9日に「みちのく未来基金」「CFC」2団体にお渡ししました。今後の活動に役立てていただきます。


震災から10年。支援の意味を丁寧に伝えていく(みちのく未来基金)

「みちのく未来基金」にお渡しした寄付金は、すべて、震災遺児のための(※)返済不要の奨学金として活用されています。

同団体は、大学などの高等教育を希望する若者たちに、入学から卒業までの資金を援助しています。スタッフの齋藤 雅子さんに、最近の活動状況についてお話をうかがいました。

「今年の春、第10期生73名を迎え入れることができました。1期生から合わせると延べ900名を超える支援になっています」

みちのく未来基金スタッフの齋藤 雅子さん


震災当初より行ってきた、同団体による支援も10年目を迎えます。若者たちに、何か変化はあったのでしょうか。

「当初は保育士や医療従事者を目指す進学先が多かったのですが、現在は一般的な学生の傾向と変わらず、文系の進学先が多くなってきました。彼らにとって、震災がリアルなできごとから『かつてあったこと』に変わっていっている過渡期にあるように感じています。

震災から年数を経た今だからこそ、奨学金を受け取る若者たちに、『たくさんの人があなたを応援しているよ』ということを、これまで以上に丁寧に伝えていきたいと思っています」(齋藤さん)

最近、齋藤さんはじめスタッフのみなさんは、1期生の結婚式に出席しました。スタッフ、サポートを受けた若者たちみんながファミリーという感覚で、卒業後もずっと関係は続いているそうです。

※東日本大震災で両親もしくはいずれかの親御さんを亡くした生徒が、高校卒業後に進学を希望した場合、その全ての生徒を支援の対象としている

2019年に開催した卒業生の集いより
(2020年は新型コロナウイルスの影響により中止、2021年はオンライン開催)


コロナ禍で経済的ダメージを受けた子どもに、緊急支援を実施(CFC)

昨年度から支援先に加わった「CFC」代表の今井 悠介さんにも活動状況をうかがいました。

「2020年度は、東北・東京圏・関西の3エリア850人に対してスタディクーポンを配ることができました。その前年の支援人数が596人でしたので、スターバックスさんの参加はとても大きくインパクトのあるものでした」(今井さん)

チャンス・フォー・チルドレン代表今井 悠介さん(写真提供:CFC)


同団体は、経済的に困窮する家庭の若者や子どもたちに対して「スタディクーポン」を配布しています。クーポンは、学習塾や英語教室、ピアノやスイミングなど、子どもが希望する幅広い学びの場に利用することができます。

クーポン利用先の学習塾(©Natsuki Yasuda / Dialogue for People)


昨年は、新型コロナウイルスの緊急支援も実施したそうです。

「もともと経済的に困窮していた家庭ほど、コロナ禍の影響が色濃く、大きな経済的ダメージを受けています。コロナが長引くほどに、どんどんと苦しい状況に追い込まれているんです」と今井さん。

東京等の感染拡大地域で中学3年生の受験生157人(2020年度)にスタディクーポンを臨時給付したほか、オンライン学習の格差を埋めるため、タブレット端末の無償貸与、通信費の援助なども行いました。

「感染状況を踏まえ支援地域を広げましたが、別エリアからも日々問い合わせがあり、状況の厳しさを痛感しています。たくさんの賛同者を集めて、支援の輪を広げていきたいと思っています」(今井さん)

クーポン利用者から「ハミングバード プログラム」参加者に寄せられた感謝の声


ユースへの支援をこれからも。来年度10回目を迎えるプログラム

ハミングバード プログラムは、来年で10回目。これまで同様に、2022年春にスタートする予定です。コロナ禍でいっそう支援を必要としている若者たちが、ひとりでも多く学び、夢を実現できるように。来年のプログラムもぜひご参加ください。


ハミングバード プログラム

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